カラオケ歌ってうまいやつ決定戦みたいな番組のしょうもなさ

今実家にいて、親がわりとその手の番組を見ている。楽しんで見ているんだからまあ別にいいといえばいいんだけど、あの番組の何がどう面白いのかさっぱり理解ができなかった。
機械採点というのがまず根本的にヤバい。ものまね王座決定戦の人間の採点なんかは所詮好みに左右されるものだけど、その採点にはブレがあって毎回のノックダウン形式だからそもそも大きな採点の不満とか疑問にはなりづらいように構成されてる。
機械はその辺全くブレがないけど、ブレがないということは100点が出てしまうという事だ。実際音程が全く外れずにリズムキープして毎回ビブラートやコブシをまわせば100点が取れるのだろう、しかし100点の歌は定形のものである。見ていれば100点かどうかは機械判定の途中結果でわかるのだ。
そして何より、カラオケが高得点に近づけば近づくほどつまらないという大きな問題がある。つまり番組後半に近づけば近づくほど歌は機械的になり加速度的につまらなさを増していく。ほとんどつまらない歌王決定戦と言えよう。
歌がうまいという事はどういうことだろう。少なくとも音程が正確で、機械の評価するテクニックを常にぶちこむ歌ではないはずだ。美空ひばりは音程を探らずパッと出す。そこは機械で評価できても、美空ひばりをすごいと思う人々の心は未だ評価できない。

もちろんそれらが技術的に出来るということは稀有な才能で、素晴らしいことな筈なのにその素材を全く無駄にしているのがあの番組の構成だと思う。それはあたかも圧迫面接や、一様のリクルートスーツ着用を強いる集団面接の様相を呈している。それを堺正章が司会しているのが何か象徴的というか、皮肉で滑稽さがありそこは評価できるキャスティングだとは思う。